バイオマス関連記事2003年1月
■松葉ガニ殻から人工皮膚素材
鳥取県境港市竹内団地の甲陽ケミカル境港工場に、ベニズワイガニのカニ殻が月約50トンが運びこまれ、人工皮膚などで脚光を浴びるキチン・キトサンが生まれる。初めは廃水処理の凝集剤などに利用され、縫合糸などの医療用具から食品添加物、防腐剤などの食品分野まで研究開発が進められている。鳥取大学獣医学部の南三郎教授らは、キトサンを塩酸処理した物質「グルコサミン」が関節軟骨の損傷を防ぐ働きがあることを突き止め、製薬メーカーが商品化に乗り出している。
(毎日新聞 2003年1月5日)
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