(3)九州バイオマスフォーラム
阿蘇高原の草資源利用を目指して活動を始めた九州バイオマスフォーラムは、九州の国の機関・自治体・企業・市民を結ぶコーディネーター役を担うようになった。ススキは面積当たりの乾物量が木質より2〜5倍多く、刈り取りも機械ででき、天日乾燥で水分量が10%程度になるなど、すぐれたバイオマス燃料となる。同フォーラムは、2005年9月に、九州バイオマスソリューションを開催。バイオマス関連の企業・団体の展示のほか、九州のバイオマス・タウンの認定を受けた自治体担当者を集めてのシンポジウムなど、20以上のセミナーを開催した。 また、日本でのウェット(水分量の多い)バイオマス利用の大きな懸案は、メタン発酵後の液肥の利用だが、これについても水田散布実験を行う(経過は順調)など、着実な活動を行っている。
(4)薪く炭くKYOTO
京都市に拠点をおく薪く炭くKYOTOは、身近なバイオマスとして薪炭材を取り上げ、京都市内の薪炭をつかう飲食店や銭湯、ストーブなどの機器販売店や燃料取り扱い店舗などをマップ化した「京都森林バイオマス絵巻」や「バイオマスすごろく」を作成、バイオマス環境教育の教材づくりにも力を入れている。 2004年には、環境省の「NGO/NPO・企業環境政策提言」に「日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン」で優秀提言に選ばれ、そのFS調査も進めている。また、「京都・森林バイオマス白書」も発行するなど、活発な活動を行っている団体である。
京都森林バイオマス絵巻(部分)
・NPO法人九州バイオマスフォーラム
Tel:0967-35-1128
・薪く炭くKYOTO Tel:075-361-1896
|