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U.民間・その他の動き |
1.バイオマス発電の広がり |
バイオマス発電には、石炭発電に間伐材などを混焼するもの、乾燥した廃棄物を燃料として発電するもの、家畜糞尿や食品廃棄物など水分が多い廃棄物をメタン発酵させるものなど、いくつかの種類があるが、近年多数の企業が参入し、主だったプラントやエンジニアリング関係の企業が出揃った感がある。その他、製紙会社などが自社工場で出るバイオマス系廃棄物を使った発電に乗り出すなど、これまで必ずしも有効利用されていなかった資源を活用しようとする例も出始めている。 バイオマスを燃焼する際に発生するタールの問題や、いかに高効率化するかといったこれまでバイオマス発電の課題とされてきたことも、新たな技術開発により、着実に前進しつつあると言えよう(下図は、荏原製作所が開発中のバイオマス発電の新技術の一つ、内部循環流動床ガス化炉の概念図)。 今後は、需要が高い比較的小規模でかつ高効率の発電装置(コジェネレーションを含む)が、燃料電池などの開発と関連しつつ、どこまで低コスト化が進むかが、バイオマス発電の普及を大きく左右するものと見られる。 |
図:内部循環流動床 酸化域と還元域間で
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T章 へ
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