T 制度・法律の動向
排出権市場の進展
 2001年4月、英国は世界初の温暖化ガス排出権市場を開設し、日本企業の現地法人を含む34社が取引を開始した。また欧州議会は2002年10月、2005年からの運用を原則とする温暖化ガス排出量取引市場を創設する法案を承認した。実現すれば、初の国際的排出量取引市場が生まれることになる。
 日本でも、2001年から02年にかけて、ナットソース・ジャパンなど民間企業等による排出権市場の模擬実験が活発に行われ、UFJ銀行などは排出権のデリバティブ市場の創設を検討し始めた。2002年、経済産業省は排出権市場の創設に動き出し、環境省も三重県と共同で2003年1月に排出量取引の模擬実験を予定するなど、日本でも近いうちに排出量市場が設けられるものと見られる。
 

 
 
   

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