ベトナムの森林


 急速な発展を遂げているベトナム社会だが、一方で亜熱帯の豊かな自然林を要している。東南アジアでは、これまで経済発展や人口増加とあいまって、農地への転用や燃料用、用材として伐採され、森林面積が減少してきた。ベトナムでもこれまで森林が減少してきたが、災害防止や自然保護のため、現在、天然林の保護と植林に力を入れている。また、植林費用の一部をまかなうため、ベトナム政府は、京都メカニズムの一つであるCDM(クリーン開発メカニズム)の採用も検討している。

ベトナム北部クックフーン国立公園の天然林。大木にツタ類が生い茂り、内部の樹木が見えない。

 

国立公園内のフタバガキ科の大樹。
高さは50mあり、根元から樹冠が見えない。

 

フタバガキ科の大樹。
数百メートルはなれないと樹の頂点が見えない。

植林されたユーカリ林。1年半で高さ6mに成長している。
ユーカリのすきまには、キャッサバが植えられていた。

 

刈り取り後の田で株を食む牛の親子。
農村ではトラクターなどの農耕機械はほとんどなく、牛や人力で農作業が行われている。
農村部での化石燃料の利用は非常に少ない。

 

かつてこの山は森林だったが、農地への転用のため伐採された。
そのため、写真中央部に見られるようにエロージョン(土壌はく離)が起こっている。

 

日本の援助で植林が行われている山。

 

3年前に植えた苗木が順調に育成している。

 

植林によって枯れていた小川が再び流れるようになった。

 

まだ植林されていない山。
ベトナム政府は、温暖化対策であるCDM(クリーン開発ディベロップメント)の
対象とすることも考えているとのこと。

 

日本からの研修生によって植林された荒地。

 

植林されたユーカリ林。