バイオマスから自動車燃料をつくる


 バイオマス燃料の特徴の一つは、エタノール(エチルアルコール)、メタノール(メチルアルコール)などの液体化が可能なことです。エタノールやメタノールは、自動車燃料などとして利用することが可能です。すでに米国では、年間560 万キロリットルの燃料用エタノールが生産され、全国で販売されているガソリンの12%に、エタノールが添加されています。また、ブラジルでもサトウキビから年間千数百万キロリットルのエタノールが生産され、自動車燃料として使われています。これにより、サンパウロ近郊だけでも、1万1千人の農民が、エタノール向けサトウキビ栽培に従事しています。日本でもアルコール製造の専売が規制緩和の一環で2001年3 月に廃止され、エタノール利用の道が開けています。